東京ディズニーリゾートでは、ハード面としてエリアの再開発が進むとともに、ゲストの利便性を高めるため、ソフト面の改善施策も進められています。
今回は2019年中に導入が検討されている「デジタルファストパス」と「Wi-Fi」について紹介します。
ソフト面の改善が進むTDR

東京ディズニーリゾートでは、滞在中のゲストの利便性を高め、より快適にパークを楽しんでもらえるよう、ソフト面の改善が進んでいます。
アプリリリース&電子決済スタート

昨年7月には、スマートフォン向けに「東京ディズニーリゾート公式アプリ」がリリースされ、待ち時間の情報が確認できるほか、レストランの予約、ショーの抽選、更にはショッピングまでもがアプリ上で完結できるようになりました。

また、昨年11月からは、東京ディズニーリゾート全体で“電子マネー”決済がスタート。
大型なショップから、ポップコーンワゴンに至るまで、パーク内のほぼ全ての会計を電子マネーで決済できるようインフラが整えられました。

財布を出す必要も無ければ、お釣りで小銭が増える心配もありません。
デジタルファストパス 2019年夏 導入

「東京ディズニーリゾート公式アプリ」がリリースされた際に、担当者が取材の中で答えていた「アプリ上でのファストパス発券」が遂に実現します。
2019年中の実装を目指していたデジタルファストパスですが、今年夏よりサービスをスタートする方向で検討されていることが発表されました。

これまで、ファストパスの発券には、各アトラクションのファストパス発券所まで移動し、パスポートをスキャンする必要がありました。
デジタルファストパスではアプリ上で発券が完結するので、アプリにパスポートを読み込ませることで端末上にファストパスが発券される形になります。
これまでファストパスはエントランスでキャストの目視確認を経て回収される流れでしたが、アプリ上の発券となるため、使用済か否かを判断するシステムが導入されることでしょう。

海外のディズニーパークでは、アプリ上で発券したファストパスにQRコードを付与し、エントランスで読み取ることにより判断をしているようです。
Wi-Fi が遂にTDRに導入

東京ディズニーリゾートで“Wi-Fi”が遂に使えるようになります。
今年の5月より、一部のエリアにてWi-Fi環境を整備することが発表されました。
タウンWiFiが発表している「全国WiFiにつなぎたいスポットランキング」では、東京ディズニーリゾートが2位に倍以上の差をつけてトップとなっています。

私もその一人です(笑)

アトラクションやエンターテイメントプログラムの待ち時間などに、Wi-Fi環境があると便利そうです!
ただ、今年5月からWi-Fiが導入されるのは「一部エリア」とのこと。
パーク内のどのエリアに実装されるのかはまだ発表されていません。

また、オフィシャルスポンサーであるNTTdocomo系列の回線を使ったWi-Fiになることでしょう。
ビックデータ利用も視野か
デジタルファストパスやWi-Fiの導入により、ゲストの利便性が格段に向上するだけでなく、パーク運営に活用できる様々なデータを収集することが可能です。
(もちろん、ユーザーの同意が必要になりますが)

どの時間に発券したファストパスが、どのタイミングで使用されたのか、どの順番でファストパスを発券したのか、位置情報なども合わせることで、ゲストの行動パターンや、それに伴う混雑傾向の把握など、新サービスの導入より、ビックデータを収集しそれらを活用した施策に取り組むことができます。
より良いパーク運営のための一助となることでしょう。
ハード&ソフト 両面の改善が進む

各パークでは、新アトラクションの導入をはじめとしたハード面の開発が進む一方で、「デジタルファストパス」や「Wi-Fi導入」といったソフト面の改善も進められています。
ゲストの体験価値をハード・ソフト両面から高めることで、パーク滞在はより楽しく便利になることでしょう。
今年5月のWi-Fi導入、夏のデジタルファストパス実装、どちらも楽しみです!
