東京ディズニーシー 拡張へ
昨日、東京ディズニーシーの拡張が発表された。
ロストリバーデルタとアラビアンコーストの間から続く8つ目となる新たなテーマポートが建設される。
ここには「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」のエリアが登場し、新たなディズニーホテルも建設されることになる。
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私自身、このエリアの導入は楽しみではあるが、それと同時に東京ディズニーシーの世界観を考えると素直に喜べない部分もある。
“夢と魔法の王国”と“冒険とイマジネーションの海”
1983年、東京ディズニーランドがオープンした。
「夢と魔法の王国」をコンセプトに全く新しい娯楽が日本へやって来た。
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それから35年、今年は記念すべきアニバーサリー・イヤーを迎えている。
[btn class="rich_green"]東京ディズニーリゾート35周年 “Happiest Celebration!”[/btn]
そして2001年、日本で2つ目のディズニーパーク東京ディズニーシーがオープン。
こちらは「冒険とイマジネーションの海」をコンセプトに、少し大人びているロマンチックで落ち着いた雰囲気を持つ新しい形のテーマパークである。
お酒が飲める点や、エリアの構成などもディズニーランドとは大幅に異なる。
薄れゆく“ディズニーシーらしさ”
開園当初、ディズニーシーはそのパークの特徴や雰囲気を最大限に活用したコンテンツを提供していた。
狙っていた客層もディズニーランドとは明らかに違ったであろう。
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しかし、その考え方は近年大幅にシフトチェンジしたと見て取れる。
2012年にオープンしたトイストーリーマニアや、ストームライダーがクローズしニモアンドフレンズシーライダーが導入された流れも記憶に新しいだろう。
更に、子供から大人まですべての層が楽しめるようなエンターテインメントの公演など、具体例を挙げだしたらキリがない。
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おそらく、当初ターゲットとしていたのは“大人”であろうが、現在は“家族みんなで楽しめる”方向へ舵を切った。
ファミリーエンターテインメントの提供というディズニーパークの基本的な考え方で言えば、このシフトチェンジは妥当であろう。
しかし、もともとのディズニーシーらしさを忘れられないファンも多い。
私もその一人だ。
新テーマポートもファミリー層向けか
今回発表された新テーマポートは、複数のディズニー映画をテーマにしたエリアで、“ディズニーシーらしさ”とは乖離が生じていると感じる。
新テーマポートの導入はもちろん楽しみであるが、本来のディズニーシーとのマッチするかどうかについては私は懐疑的である。
日本には2つのディズニーパークがある以上、それぞれのコンセプトは明確に分ける必要があると考える。
新テーマポート内には「ピーター・パン」が舞台となるエリアがあるが、ディズニーランドには同映画をテーマにしたアトラクションが既に存在している
同じようなアトラクションやコンセプトを持つ施設を隣り合うパークに導入する意義はあるだろうか。
「ピーター・パン」のみならず、「アナと雪の女王」や「塔の上のラプンツェル」もどちらかと言えばディズニーランドにマッチしているコンテンツではないだろうか。
このままでは、両パークが同じテーマに収束してしまうのではないか、更に将来的には両パークが繋がり一つの大きなパークとして運営されるのではないかとも考えてしまう。
今後も多くのゲストに多くのハピネスを提供するであろう東京ディズニーリゾート。
我々ゲスト個人のニーズにはもちろん、社会全体のニーズにも応える必要があるのは言うまでもない。
少子高齢化を迎えた日本社会において、3世代ディズニーをしきりに謳っているのもその表れだろう。
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少なくとも私は、今後もパークに通い続け、その歴史的変化に立ち会いたいと考えている。