「Celebrate! Tokyo Disneyland」
7月10日からスタートした「Celebrate! Tokyo Disneyland」その壮大なスケールと迫力が各方面で話題を呼んでいる。
TDLの歴史が変わった!?
シンデレラ城にプロジェクションマッピングの技術を用いて映像を投影するプログラムとしては、これまでも「ワンス・アポン・ア・タイム」、「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が公演された。しかし、先週からスタートした「Celebrate! Tokyo Disneyland」はこれかのプログラムと似ているようで全く異なる。
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まさに、東京ディズニーランドの夜が生まれ変わったプログラムである。
今回は、「Celebrate! Tokyo Disneyland」がこれまでのプログラム、特に「ワンス・アポン・ア・タイム」と何が違うのかについて紹介したい。
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1.ストーリー
「ワンス・アポン・ア・タイム」は、美女と野獣に登場するポット夫人とチップがストーリーテラーとなり、様々なディズニー映画の世界をめぐるストーリーであった一方、「Celebrate! Tokyo Disneyland」は映画よりも、パーク自体に焦点を当てた内容である。
「Celebrate! Tokyo Disneyland」は、ミッキーがオーケストラの指揮をするシーンから始まり、ディズニーランドの各エリアとそのエリアにあるアトラクションがそれぞれ登場する。
ディズニーランドを一周楽しむようなストーリー展開である。
「ワンス・アポン・ア・タイム」はシンデレラ城に映し出されたディズニー映画を楽しむようなスタイルだったが、「Celebrate! Tokyo Disneyland」は、より没入感のある内容だ。
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その日に乗ったアトラクションが出てくるとより一層楽しいことだろう。
ディズニーキャラクター
「Celebrate! Tokyo Disneyland」のストーリーとしての大きなポイントは、ミッキーが登場したことだろう。
オープニングとフィナーレにシンデレラ城のバルコニー部分にミッキーが登場する。
「ワンス・アポン・ア・タイム」には無かった演出である。
ミッキーの動きが映像や演出とリンクしており、その部分も必見だ。
2.ショー演出
技術的な面で、「Celebrate! Tokyo Disneyland」は「ワンス・アポン・ア・タイム」より大きくパワーアップした。
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噴水の演出が新登場
演出の部分で言えば、噴水の追加が最も特徴的だろう。
シンデレラ城を囲む池内に多数の噴水装置が設置された。
音楽や映像、光に合わせて揺れ動き、シンデレラ城の半分ほどの高さにまで水柱が登ることもある。
フィナーレの七色に輝く噴水はとても印象的だ。
照明が追加
「Celebrate! Tokyo Disneyland」の導入にあわせ、これまである照明機材に加えて新たなライトが複数導入された。
先程紹介した噴水装置の周辺にはムービングライトが設置された。
空へ向かって光を放つほか、周辺の木々に光を当てるというシーンもあった。
このほかにも、トゥモローランドテラスの屋根をはじめとする様々な場所にライトが設置された。
公演中はその光の多さに驚くこと間違いない。
また、プラザ周辺の木々にはイルミネーションライトが取り付けられ、他の演出に合わせ、色や光り方が変わる。
特にトゥーンタウンのシーンでは木々それぞれが独立した演出が行われている。
パイロ&炎
パイロ(花火)や炎の演出も追加された。
「ワンス・アポン・ア・タイム」ではシンデレラ城とその後ろ側からしか発射されなかったパイロが、「Celebrate! Tokyo Disneyland」ではシンデレラ城前のスロープから発射されている。
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炎も同様、スロープに噴出装置が設置され、そこからファイアボールが発射される。
3.プログラムとして立ち位置
「ワンス・アポン・ア・タイム」から比較すると「Celebrate! Tokyo Disneyland」がいかにパワーアップしているのかがよく分かるだろう。
もはや、「ワンス・アポン・ア・タイム」と「Celebrate! Tokyo Disneyland」は完全に別物なのである。
「キャッスルプロジェクション」と「ナイトタイムスペクタキュラー」
「ワンス・アポン・ア・タイム」がキャッスルプロジェクションと呼ばれていた一方、「Celebrate! Tokyo Disneyland」はナイトタイムスペクタキュラーである。
そもそものエンターテイメントプログラムとしての括りが異なる。
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キャッスルプロジェクションはその名の通りプロジェクションマッピングかメインとなるプログラムであるが、ナイトタイムスペクタキュラーは、ディズニーランドの夜を様々な要素や演出を組み合わせた、よりスケールの大きなプログラムであると私は認識している。
東京ディズニーランド15周年イベント開催時に公演された「スターライト・マジック」も同じくナイトタイムスペクタキュラーとして括られる。
当時はプロジェクションマッピングは導入されていなかったため、ナイトタイムスペクタキュラーはプロジェクションマッピングメインのプログラムという位置付けではないことがわかる。
立ち位置としても「ワンス・アポン・ア・タイム」とは異なるのだ。
東京ディズニーランドの夜を大きく変えた新ナイトタイムスペクタキュラー「Celebrate! Tokyo Disneyland」を楽しんでいただきたい。
「ワンス・アポン・ア・タイム」の延長にあるプログラムではなく、全く別物であることを実感することができるだろう。